ケモナー

 ケモノと呼ばれるジャンルがあり,そのようなジャンルを愛する人のことをケモナーと言います.研究室に一般人の先輩がいたのですが,その人は「ケモナー」という言葉や概念すらも知りませんでした.ケモノとカタカナで書くのがポイントです.獣と書くとなんかちょっと意味合いが雰囲気が違います.獣に欲情……ああ,まあ獣姦という言葉もありますからねえ.

 

 研究室の別の先輩はケモナー疑惑をかけられていました.JK*1からホモネタでいじられていたこと,ポケモンが好きなことなどから,ケモナーではないかと疑いをかけられていました.たぶん,JK はケモナーという概念を知らなかったので,ホモネタでしかいじれなかったのでしょう.ポケモンがケモナーの入り口になっているというのも闇が深いですが.

 

 ケモナーというのは美少女着ぐるみよりはよっぽどメジャーな概念で,愛好者人口も多いと思います.それなりに市民権を得ていると僕は思っています.そんな市民権を得ているジャンルでさえ一般人は知らないというのだから,一般人はどれだけ普通のジャンルを愛しているんだと思ってしまいます.

 

 というか一般人は本当に普通なのか? 僕は,その疑問を抱き,研究室の同期に聞きました.「俺は着ぐるみに興奮を覚えるんだけど,お前さんはどうなんだよ.なんかそんな頭の沸いてる趣味とか性癖とかないのかよ」.しかし僕の熱弁もむなしく,せいぜい多少 SM 系のAV を見ることがあるくらいで,彼は普通なのでした.別の友人を見ていても,AV 女優やグラビアアイドルをパソコンの壁紙にすることで,変態アピールしていますが普通です.サイゼに行ってミラノ風ドリアを頼むくらい普通です.回転寿司に行ってまぐろとサーモンを食べるくらい普通です.俺,着ぐるみを壁紙にしているけど,お前さん同様,夜にはおかずにするからな? 何フェチとか聞いたら声フェチとかうなじフェチとか言うんでしょ.俺,「肌タイツのしわにはな,一本一本に神様が宿ってるんやで」とか熱弁するからな.「なるほど,分からん」って言われましたけど.

*1:助教のこと.