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 肌タイの皺は素晴らしいです。
 いわゆる美少女着ぐるみなどを着るとき、肌タイツ(通称肌タイ)と呼ばれる肌色の布を着用して、その上から衣装などを着ます。肌タイツには、中の人の皮膚に生えている毛 (腕毛やすね毛)を隠す効果があると同時に、人間のような血色を感じさせる質感ではなく、アニメのような色調を実現することにより、より"お人形さん"に近づくことができるとされています。

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Figure1. Wrikles on hadatai. See Aya's wrist.

 肌タイを着用すると、例えば腋や首や手首、膝などに皺ができます。どすこさん*1 によれば、この皺一本一本に神様が宿っているそうです。八百万の神ですね。日本に神様が八百万柱いるなら、これで日本の人口を割ると、神様一人で 15 人くらいの人を担当しなければならず、わりと忙しいと思うので、流石に肌タイの皺一本一本には構ってられないんじゃないかと思います。

 肌タイって、中の人の皮膚までも否定する存在です。顔を隠し、肌まで隠し女の子になるのです。ああ、なんて切ない。そして中の人の肌を否定して何を表現したいかって、またその上に肌 (皮膚)を表現するのです。この周りくどさ! 最高ですよね。しかも、あのぴっちりした感覚だけでも、ご飯が食べられそうなのに、それが目的じゃないというのだから素敵です。肌タイは中の人の皮膚と全く同期するので、着ているのにあたかも何も着ていないような感覚になってきます。

 研究室の同期に肌タイのしわの魅力について、語ったことがあります。「肌タイという素材の持つ無機性と中の人の動きという有機性がコントラストとなって映えるから、肌タイは素晴らしいのだ」と。しかし、この説明はあまりピンとこなかったらしく、「よく分からない」と言われました。しかし、「おそらく肌タイというのは皮膚のデフォルメである。肌タイにできるしわは、中の人の皮膚のしわと同期しており、それの強調として感じられるからなのではないか」という新説を提唱してくれました。なるほど、確かにこの考え方によって、肌タイのサイズが大きすぎてダボダボに余っている、いわゆる悪いシワがなぜ悪いのかということが説明されます。目からうろこでした。ちなみに、彼は着ぐるみには特に興味のない一般人です。彼の洞察力には頭が上がらず、このときほど流石京大だと思ったことはありません。

 いい皺は着ぐるみさんを豊かにします。プリキュアショーの着ぐるみの写真などでは、あとで皺のところをフォトショで消しているらしいです。ひどい冒涜ですね。コスプレ AV で脱ぎだすどころの騒ぎじゃないです。駄目です。出直してこい。

*1:着ぐるみクラスタチルノの人。