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笑い

 一般的には関西人、特に大阪人は面白いといいます。また笑いに厳しいと言われます。これは誇張もありますが確かにその通りで、大阪人にとって「お前アホやなあ」は褒め言葉ですが、「お前おもんないねん」は実際死刑宣告です。弄りのつもりがいじめになってしまっていたら、いじめられている側は「お前おもんないねん」って言ったらちょっとなくなりそうな気さえするくらい強烈な言葉です。足が速いやつやイケメンはモテますが、同様に面白いやつもモテます。ちなみに関西人を殺す言葉は「じゃあなんか面白いこと言って」です。面白いこと、すなわち笑いというのは、会話の中に自然と生まれてくるものであって、突然面白いことを言うのは、どちらかというと東京のピン芸人のスタイルです。

 

 話は変わるのですが、以前何かのオフ会で(たぶんあるるん*1 だったと思う)「僕は、お~いお茶と濃いお~いお茶があったら濃いお~いお茶を選ぶ。なぜなら(値段が同じなので)、単位値段あたりのお茶の成分が多くてお得な気がするから」と言ったら、めっちゃ笑われた記憶があります。この話を関東の人に言うとたいてい笑われるのですが、関西の人に言うと「分かる」という反応が返ってきます。これは関西には分かり手が多いという話ではなくて、たぶん関西人はケチだというだけの話なんでしょう。聞くところによると、関東人は高く買ったものを自慢するらしいですね。デート商法で買わされた 50 万円の壺とか自慢するんでしょうか。たぶん馬鹿なんだと思います。関西なら差し詰め「お前アホやなあwww」って笑われます。面白いのでいいと思います。

 

 うちの研究室は、面白くないやつは死ねという方針でした。dead or funny です。先日卒業式だったのですが、そのあとの懇親会のような場所で、卒業する修士の人が各一人ひとり答辞を述べなければならなかったのですが、その場で他の研究室の人はみんな三文判を押したような紋切り型のことを言っていたのにもかかわらず、うちの研究室の学生は全員、自分の研究室の教員を「一癖も二癖もある」と婉曲に dis るなどちょっと小ネタを挟んだり、あるいは先生の物真似を挟みながら、自分で自分自身を「期待の新人」と呼ぶなど、機知に富むネタで会場を湧かせるなど、普通ではない答辞をしました。教育の成果が現れた結果だと思います。研究室の教員もこういうのは大歓迎なので、ある意味お互いの信頼感がなせた技だと思うのですが、未だに外野からはブラック研究室だとも思われているので、卒業最後にとんでもないネタをした命知らずのように見えたようです。

 

 着ぐるみクラスタで一番面白いのは、摂津の快男児ことどざいさんです。まず、宮川大輔に似ています。「どざい」って名前からして、もう笑いを取りに行っているようです。関西に対して強い愛着があるようで、決して関東には行きません(地縛霊だそうです)。というか関西の外に出ません。らずはくん*2 のいる草津*3 ですら「事実上の関東の植民地」などとのたまっていました。また、あるときは「留年しないために 1 年間頑張るよりも、留年しそうな成績がポストに投函されても、それを親に見られないためにポストを 3 日間見張るのを頑張る方がいい」などという独自の理論を展開します。原因療法ではなく徹底的な対症療法。それで結果的にきっと留年してくれるんでしょうから、いやはや頭が下がります。もっとも Twitter 上では留年芸というのはいろんな人が手を出す手垢のついた芸風でもあるので、あともうひと押しがほしいところではあります。特技は「音を立てずにポストを開けること」だそうです。「面白さ」にステータスを全振りしてしまったので、着ぐるみを着ることは諦めたそうです。この間、超久々に着ぐるみを着た(というより着させられた)そうですが、操演するということをガン無視して、いきなり仰向けに寝そべったらしいです。「なんかポーズして」って言われても、そのまま天に対して手を突き出し「前にならえ」をするだけ……。金くれポーズ*4 でさえありません。可愛さとかかっこよさを全部投げ捨てて、面白さに情熱を注ぐどざいさん。関西人の鑑です。僕は可愛くなりたいです。

 

*1:いわゆる'91クラスタ。僕の Twitter においては、受験生と絡んでいた時代。

*2:着ぐるみクラスタ。関東にいる率が高い。

*3:滋賀県

*4:手を前に突き出すポーズで着ぐるみクラスタがしばしばやる定番。よく芸がないと dis られるが、やはり基本だと思うので多用しなければいい、と僕は思う。