スタジオ
僕は、着ぐるみに関して、グリーティングをすることが一番好きなのですが、それでもスタジオ撮影というものに三度ほど行ったことがあります。実は初めてスタジオ撮影に行ったのは、こともあろうに最近カメラにハマりだしたというリア友をひっ捕まえて、そいつをカメラサポートに頼んで行ったものでした。カルタちゃん*1 が完成して間もないころで、なぜそいつに頼んだのかという事情は割愛しますが、そいつはまあ着ぐるみはおろかコスプレ撮影スタジオも初めてという門外漢（もっとも僕も初めてだったのでよく知らなかった）であるにもかかわらず、僕のお願いと誘いに乗って、慣れているかのように滞り無く日本橋にあるコセット *2を押さえたのでした。「お前すげえな」「文系がこういうことできなくてどうするんだ」。そいつは、いわゆる文系大学生（しかもロリコン）で、しかも当然のように留年してしまっていた駄目駄目な野郎だったのですが、僕はそのときほどそいつが仕事できそうだと思ったことはありません。もちろん、カルタちゃんというキャラクターも余念なく事前にチェックしており、「寡黙なキャラで、動きが少なく、些か難しそうではあるな」と、今なお僕を悩ませている急所的な問題点の指摘もばっちりキメるあたり、僕はそいつに対する評価を改めなければならないな、と思いました。ほぼ完璧な門外漢であるにもかかわらず、ここまで手際よくさっと仕事をしてくれ、素敵な写真を撮ってくれた彼は、ただのロリコンじゃなかったのです。そんな彼に撮ってもらった写真のいくつかはこちら。今の Twitter のアイコンにもなっています。
草津*3 にある工場を改装して作られたというスタジオに、elve さん*4、らずはくん*5、どざいさん*6 と 4 人で行ったこともありました。廃工場というロケーション的にカルタちゃんには少し合いにくい部分もあったのですが、elve さんのアトリエ*7、どざいさんのシャイギス*8 にはばっちりでした。夕方から夜にかけてのプランだったのですが、何より草津という土地でそんな時間にスタジオで撮影するというのが、不思議な感じで、強く印象に残っています。あと、11 月だったので、めちゃくちゃ寒かった！（工場なので、空調もない！）
昨年末には、ようやくしゃれんきゅんの凜々蝶*9 と大国町*10 にあるハコスタジアム*11 でスタジオ撮影することができました。撮影サポはよっきーさん。こういったスタジオというのは、利用者の 99 割は女性で、男性の利用者は皆無に等しいのですが*12、通りすがりの女性の方に「あ、あれかわいいね」と言われたのがきゅんきゅんしました。ハコスタジアムの場合、妖館*13っぽいセットってのは実は多くなく、傍目にはまあいろんなロケーションがあってバラエティ豊かに見えるけれども、いざコスプレをする側になると、意外と使えるのが少ないのだなと思いましたが、それでも結構満足のいく写真が撮れて満足でした。これらはそのときに撮ってもらった写真のいくつかです。
知っての通り、僕はよっきーさんの弟子でして、着ぐるみに関しては完全にアウトドア派でして、歩いてなんぼ、街なかに出てなんぼ、グリしてなんぼみたいな環境が、基本活動領域なので、例えば純粋なポージングや、スタジオにあるセットや小物を活かしてどう映える操演をし、写真を撮ってもらうかという点に関しては、実はけっこう苦手ではあります。外だと行き当たりばったりでもわりと何とかなりますし、街なかはロケーションや小道具の宝庫ですからね。その分アドリブ力が必要なのでしょうが、まあそのあたりはよっきー師匠がすごいですから。ただ、やはりできた写真というのを見ますと、スタジオで撮られた写真というのはいいもので、どちらにもそれぞれの良さがあるのだなあと思う次第です。まあ「楽しい」のはグリーティングなんですけどね。スタジオ撮影は誤魔化しができず、真っ当な操演力やポーズの引き出しが問われているような気がします。
*2:http://hacostadium.com/nihonbashi/
*4:@elve_kig
*5:@lzhkig
*6:芸人。Twitter アカウントは消滅し、海外に高飛びしているらしい。
*7:オリジナル。
*9:白鬼院凜々蝶の着ぐるみ。妖狐×僕SS の登場人物であり主人公。僕がぬこ面 5 式でカルタちゃんを作ると聞いたときから、それに合わせをする形で、同 5 式で凜々蝶を作ってくれた。全くの余談だが、しゃれんきゅんの娘さんはほとんど貧乳で、奇しくも凜々蝶もまた貧乳である。
*10:なんばのちょい南。
*11:http://hacostadium.com/osaka/
*12:それが証拠に更衣室の面積は 10 倍くらい違う。
