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 先日、女の子と二人で旅行に行った、と言ったら「そんなのくっしーさんじゃない」「キャラがブレている」「天変地異の前触れだ*1」などと謗られました。強調しておきますが、彼女でもなんでもないです。ただの後輩です。ただ、今日の記事は、彼女の話題です。TL の全国のくっしーファンの皆さん、いますぐブラウザバックをしてください。

 

 僕には中学の頃、彼女がいました。おちょくる人がいると話が先に進まなくなるので、前もって言っておきますが、正真正銘の三次元の現実のFRP製でない布に包まれているわけでもない中の人が男性とかそういうのでもない、普通の人間の女の子です。「彼女がいた」という事実を説明するために、これほど大仰な形容詞をつけないといけなくなってしまったことに、自身の歩んできた人生が脱線転覆していることを改めて認識させられます。

 しかし、別々の高校に入り、各々の生活が分離された頃に、次第に気持ちが離れ別れてしまいました。ということになっているのですが、より正確な記述をするのなら、僕から別れを切り出したのでした。そう、彼女の気持ちは、まだ完全に離れてはいなかったのです*2。僕の人生三大咎の一つ「彼女を振った」事件です。このとき、世界線が変わり、僕は FRP 製の女の子にされてしまうことになったのです。

 

 しかしながら、神様というのは、茶目っ気がありいたずら好きでときに残酷です。別れてから何年もして、ある場所でばったりと再会することになってしまったのです。それを機に、またメールのやりとりが始まりました*3。そしてなんやかんやあって、彼女と京都で遊ぶことになったのです。下鴨神社銀閣寺や哲学の道を歩き、最後に 1-2 時間ほど、カラオケをしました。

 

 彼女が歌った曲の中の一つに骨盤P さんの「カラクリアゲハ」がありました。何かの隠喩かただ単に好きなのか、ただ、少なからず僕の心がざわついたのは事実でした。僕が、咎(とが)という言葉を初めて知ったのはこの曲でした。

【咎】

  1. 人から責められたり非難されたりするような行為。あやまち。しくじり。「失敗は彼の―ではない」
  1. 罰されるべき行為。罪。「盗みの―で捕らえられる」
  1. 非難されるような欠点。

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積み上げた嘘と現在
崩れたのは過去と光
求めるのはとしても

  帰るとき、改札で僕は彼女を引き止めかけた言葉は、ストレートで情けないものでした。しかし、返ってきた言葉は「ごめん、うち今彼氏と同棲してんねん」。その言葉が虚空に雲散霧消するとともに、彼女は出町柳駅の雑踏に飲まれていきました。京阪電車の駅名票を背にさながら森見登美彦の世界のようだ、と自嘲したところまでは覚えているのですが、そのあと自分がどうしたのかまでは覚えていません。ただ、今現在はホモである、それだけです。

 

 ちなみに現在もお互いアドレス帳から相手の番号は消していないのか、うっかり LINE にアドレス帳を吸い取られ、何気に友だち登録されてしまっています。

*1:実際、熊本で地震が起きた。

*2:別れた後も何度かメールが来ていた。

*3:当時まだ LINE はなかった。