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芸歴

 早いもので、着ぐるみを始めてから6年目になります。以前、Twitterで僕は「大御所・準大御所・中堅・若手」のどれでしょうか、というアンケートをして、「大御所」が最多得票を獲得しました。僕の周りには愉快な人が多いので、流石にみんなネタで投じる人が多かったのだろう、と推測していますが、それでも、もうこの芸歴になると「準大御所」か「中堅」がいいところで、もはや「若手」の面はできないでしょう。会社で言うと主任クラスであるのは間違いないです。でもうちの会社、主任手当5千円だけらしいからな。うん、やっぱ大したことないな。

 

 とは言うものの、6年目というのはそれなりの年数を重ねてきたのだなあと感慨深くもなるものです。この業界において、着ぐるみを始めてから何年目というのは、その人を定量評価する一つの指標となります。もちろん、短い芸歴でも活動的な人や、長い芸歴でもずっと日陰で活動してる人もあり、一概には言えないのですが。ていうか、着ぐるみの操演ってぶっちゃけ芸歴じゃなくて才能で決まらね? 何年経っても、お前いつから着ぐるみやってんだ、みたいな人もいれば、「お、先月着ぐるみ始めたんか。まあ、とりあえずお面被っていけや」と面をカポっとするだけで、萌え殺しにかかってくるような人もいます。さて、僕の芸歴の6年目ってのは、僕が僕の師匠であるよっきーさんと出会ったときの、よっきーさんの芸歴らしいです。嘘やん。僕が出会ったとき、既によっきーさんは雲の上の人やったぞ。僕、6年目やけど未だに初心者やぞ。

 

 そんなよっきーさんですが、なんと来年10年目を迎えます。どざいさんによると、10年目を迎えると「大御所」になるそうです。畏れ多い。僕と出会う前は、着ぐるみ界隈で最もマトモな人の一人とされていたよっきーさんが、僕と出会うことでキャラが崩壊し、二言目には「クラウスさんぶっかけ!」と言い、車に乗るとカジュアルちんタッチをしてきて、宅オフではチューをしてき、前フリも何もなく「きゅんきゅんする??」と煽り聞いてくるような無茶苦茶な人になってしまいました。よっきーさん曰く「くっしーくんに出会って壊れちゃったww」だそうですが、いやいや、そんな雲の上の人が僕ごときに壊されちゃったらいけないでしょ。悪の組織である会社にすら壊されなかった強靭な精神を持つとされるよっきーさんが、僕みたいな馬の骨に壊されちゃいかんでしょ。そんなよっきーさんが来年大御所になってしまうのです。もう今までのようにアホなことはしてくれなくなってしまうかもしれません。アレです。僕の上司も役職がなかった頃は社内でもやんちゃくれ風雲児だったのが、役職を持つようになってからは、フリーダムに振る舞えなくなってしまったことを嘆いたそうですが、それと同じ構図です。知らんけど。

 

 よっきーさん自身は、僕のことを弟子というよりはむしろ「相方」と見てくれているようです。「よっきーさん、来年大御所やん」と言ったら、「『大御所』って言われたないわー」とぼやいていました。界隈において、大御所というのはしばしば老害の意味もあり、まだまだ現役やわという意味合いもあるのでしょう。実際、よっきーさんはバリバリ現役で、「若手」や「中堅」クラスと比べても、比べ物にならないくらい精力的に動いている気がします。僕も、「大御所」になっても、長い芸歴に恥じないよう、あれくらい動きたいものです。