初音ミク

 「結論から言おう」は上司の口癖なのですが、という冒頭文から始めようとして、もう既に会社のことを考えていて、自身が社畜として染まりきっていることに関して、激しい自己嫌悪に陥っているのですが、一方で明日から(このパラグラフを書いているのは日曜日の夜である)会社であるという現実に、僕は吐き気と動悸と目眩を抑え切れず、アルコールでその現実を胃の奥に流し込もうとしているのです(酔いが回ってきてビール零した)が、"結論から言おう"。僕は次の娘さん*1 に、初音ミクさんを迎えようと思っています。

 

 まあ、ミクさんってもはや何人目だよ、と言われるほど、既にたくさんいらっしゃいます。工房のベンチマークと言われるほどです。実際、僕は比較的「キャラ被り」*2 っていうのを気にする方だと思います。実際、最初の娘さんとしてカルタちゃんを選んだのも、キャラ被りしてないのでよかろう、という思惑も多少あったことは否定しないです。じゃあ、なぜあえてミクさんを、というところですが、ミクさんはその  VOCALOID のキャラクターとしての性質として、何人いても構わないということがあります。モデルとしては、ままま式あぴミクを考えていることも後押しになっています。

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 控えめに言って天使ですよね。ってか、動画中においてもミクさん何人もいるし、キャラ被りが問題でないことを補強しています。でまあ、ままま式のミクさんを娘さんとして持っていらっしゃる方って僕の記憶ではいないので、その意味ではキャラ被りをしてないんじゃないかなーと思います。蛇足ですが、僕は MMD のミクさんで一番好きなモデルって Lat 式で、「これ以上に可愛いミクさんのモデルなんてない」と断言したほどだったのですが、ままま式のあぴミクに出会って前言を撤回する羽目になりました。

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くちばしP さんの曲。これの姉妹曲(?)にあたる「Do you & So you」もめちゃくちゃ好き。

 

 とまあ、壮大な風呂敷を広げてみたのですが、社会人の嬉しく恐ろしいことは、ボーナスがあるということです。すなわちボーナスで発注するということが、可能になりうるということです。学生だったらどうせ発注なんてできるほど金が貯まらないから、いくらでも好きに風呂敷を広げることができたのですが、社会人は普通に発注できうるということです(できるとは言ってない)。いや、まあ、僕の会社しょぼいですし、その上僕がしょぼいので、本当にまともなボーナスが出るのかは僕自身半信半疑ですが。工房は、ぬこ*3 自作が一番いいのでしょうが、相当な改造と技術力がいるでしょうし、まあ確実に無理でしょう。目の雰囲気から、ぬこ改造をもなかさんあるいは岡山さん*4 に相談を持ちかけるか、あるいは最近ノリに乗っている豪華王さん*5 あたりを考えています。手の内を思いっきり明らかにする秘匿意識皆無。酒に酔っているからそのあたりの自制心が弱っているんですよ。

 

 余談ですが、Lat 式のテトさんも可愛いですよね。実際、カルタちゃんを作る前に候補に上がっていたのが Lat 式のテトさんでした。しかし、クラウスさん*6 がテトさんをドンピシャで Lat 式で作って、それがめちゃくちゃ可愛かったので、一瞬で僕の候補から消去しました。が、現在、長期改修中。どういうことなの!? と内心で思っているのは僕だけじゃないはず。

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*1:所有する着ぐるみのことを指すスラング

*2:着ぐるみ界隈において、同じキャラを異なるマスターさんが所有する状態のこと。コスプレ界隈とは違い、しばしば別の人が同じキャラを所有したり操演するのは避けられる。

*3:ぬこ面。着ぐるみの面の素体を供給している工房。

*4:いずれも工房名。

*5:台湾の工房。幅広い作風が特長。

*6:着ぐるみ界隈の人物。

スーパー

  先日会社でひどい目に遭い、結果的に今(このパラグラフを書いているとき)全身サロンパスまみれになっています。傷ついた身体を癒やすために、今日はお風呂にお湯を張ることにしました。湯温はたぶん 38 ℃ くらい。会社で受けた疵を癒やすために、お風呂に溜めたお湯の水道代とガス代は、結局会社で稼いだ金なのです。蛸は極度の飢餓状態に陥った時に、自分で自分の足を齧るらしいですが、そんな気分です。自分を切り売りして、自分を生かせる、社会人とはそのようなカルマを背負った存在なのです。
 そんなわけで、今日は(このパラグラフは)湯船からブログを書いています。先日スマホを水没させたところ*1 なのに大丈夫なのか、という声が聞こえてきそうですが、あれはプール盛大に沈めたから水没したのであって、湯船の上で両手で持ち、時々タオルで拭いてあげていればたぶん大丈夫でしょう(湿度が心配だが)。しかし、こんな不安全行為を上司に見られたらなんて言われるでしょうか。……うるさい、ここは僕の家なんだ! 俺は自由なんだ!

 

 ところで、皆様はスーパーで買い物をした事があるでしょうか。僕はあります。当然です。
 笹松ブログ*2 の冒頭文によくあるパターンなのですが、 「皆さんは○○をしたことがあるだろうか。私はある」と言った言い回しが出てきます。彼も確かスーパーの記事を書いていて、その冒頭文がそんな感じでした。実際たぶん、ほとんどの人はスーパーで買い物をしたことがあると思います。ただ、一人暮らしと実家暮らしではスーパーの利用頻度もお世話になり方も、だいぶ違っていたことでしょう。実家暮らしの大学生というのが、どんな生活をしているのか知りませんが。

 

 僕は、大学一回生のときから下宿をしておりまして、スーパーにはよくお世話になりました。一回生から三回生の頃は、言わずと知れたフレスコ*3 が徒歩 3 分のところにあり、しかも 24 時間営業でした。二回生の頃は、椛くんのような暮らし*4 をしていたこともあり、午前 2 時に突然カレーを作り出すような破滅的な生活リズムにも対応できる 24 時間営業のフレスコは重宝していました。二回生の頃は、まあまあ真面目に自炊しようとしていた気概もあり、少しでも安くという思いから、スーパーのチラシを公式 HP の pdf ファイルでチェックしたり、Twitter京都市左京区スーパー特売情報 bot なんかをフォローしていたりしました。
 四回生になってからは引越し、24 時間営業のスーパーはどこにもなく、近所のスーパーは 22 時に閉まってしまう有様でした。家からの距離はまあまあ近かったんですけどね。ただ、通学経路にある別のスーパーのほうが便利だったので、こちらの方が利用頻度は高かったかもしれません。ただ、ここも 22 時には閉まってしまいます。
 社会人になってからは、家の最寄りのスーパーは 20 時に閉まる上に、水曜日は定休日という、やる気のないスーパーで、まあ仕事にやる気のない僕に呼応したかのごとく、使えないスーパーでした。通勤経路には別のスーパーがあるので、そちらの方がまだ使い勝手がいいので、そちらを利用しています。使えない僕の職場での今後の処遇を暗示するようですが、資本主義経済に組み込まれた我々は、ただその運命を受け入れるほかありません。

 

 実は引っ越しをするときに少し考慮したことがありまして、それは最寄りのスーパーがスーパー玉出ではないこと。スーパー玉出は泣く子も黙る大阪の激安スーパーで、とにかく鉄の胃袋を持っていなければ、玉出で生物を食べたら確実にお腹を壊すと言われる大変格式の低いところです。このスーパーがあるということは、まあ周辺の治安や民度はお察しレベルということです。就職にあたってアパートで一人暮らしをすると言ったときに、研究室の助教に「近くにスーパー玉出はないやろな」って言われたほどです。阪急宝塚線の沿線からスーパー玉出が見えたら嫌でしょ。いくら便利でも利用する度に腹を壊していれば――まあ、耐性がつくのかもしれませんが――、たまったもんじゃありません。で、今住んでるところを選んだのですが、スーパーに関してはあまり便利とは言いがたいです。

 

 まあ、スーパーもコンビニもない海辺の寒村の工場に幽閉され、食事も満足に作れないので、寮での食事を余儀なくされる(自炊しなくていいので、考えようによってはありがたいが)ような不幸な人も世の中にはいらっしゃるので、それに比べれば遥かにマシです。ていうか、寮の食事とか工業用水使われてそうですよね(基本的に会社は信用していない人)。

*1:紀州加太の休暇村のコスプレイベントで、プールでの撮影ができたので、急遽スク水に着替えた。水中の撮影をしたいということで、防水スマホの性能を過信して、プールの中に沈めたところ、文鎮化した。

*2:僕の敬愛する笹松しいたけ(@s_sasamatsu)氏のブログ。僕がブログを始めるきっかけになった。

*3:京都のスーパー。至るところにある。

*4:椛くんは留年に休学を重ね、学生生活の謳歌を延長中の人物。寝たいときに寝て起きたいときに起き、食べたいときに食べる(ただしお金があれば)、本能の赴くまま日本時間を全力で無視する。

妖狐×僕SS

 今日も仕事でやられました。身も心もぼろぼろです。このぼろぼろさを癒やすには、着ぐるみか酒かしかありません。ただ、着ぐるみは一人で着ても面白くないというか、まあオナニーくらいしかやることがないので、それはそれでいいのですけど、まあぶっちゃけ着るの面倒くさいですし、よほど気分が高まったときでないと一人で着ません。といっても、一人で着るのって月に 3 回位くらいあるんですけど。どれだけ高まっているんだよ。発情期かよ。ただ、今日は高まっていません。よって酒です。やってられるかよクソが。五億円ひろいたい。今日も例によって酒を飲みながらブログを書いています。酒を飲みながらブログを書くと饒舌になってしまって、だいたいどうでもいいことを延々と書いてなかなか本題に入れないのですが(既に入れていない)、まあそれはそれでいいかなって思います。独り酒は月に 8 回くらいです。一人着ぐるみが月 3 回ということを考えると、これはもはや着ぐるみではなく酒と言っても過言ではないかもしれません。まあ安酒でいいんですけど。最悪メタノールでも満足できるかもしれません。

 

 妖狐×僕SS、初見じゃ絶対読めないタイトルですが、「いぬぼくシークレットサービス」って読みます。既にご存知の通り、僕の着ぐるみの娘である髏々宮カルタの登場する作品です。何年か前にアニメ化もされています。アニメでは、原作では確か 4 巻までの話で完結になっていたと思います。多分 4 巻です。なにぶん僕も酒に酔いながら書いているので信用しないでください。アニメではいい感じのラブコメとして描かれているのですが、このあと原作ではかなりの"鬱展開"が繰り広げられています。主要登場人物はほぼ全員死亡します。っていうか、カルタちゃんに至っては、殺処分されていますからね……。すいませんね、いきなり強烈なネタバレしてしまいまして。Wikipedia ですら、ネタバレに対しては警告していくれていたのに*1。だから酔っている人の書くブログなんて読むものじゃないですよ。

 

 "2 章"でもカルタちゃんは登場するのですが、彼女は 20 歳になっています。おお、お酒が飲めるのか。そういえばそんな描写があったような気がするな。いや、なかったかもしれない(酔いが回ってきて、だんだん訳が分からなくなってきた)。髪型も変わっています。でも、僕は 15 歳になりたいです!!!! 15 歳女の子! 中の人は 26 歳男性!! これぞ救済。着ぐるみは男性社会人でも女子高生になれるんだ。お酒のお酌もするよ!!!!

 

 妖狐×僕SS の登場人物、どなたも魅力的で好きなのですが。あと、凜々蝶ちゃん。ツンシュン。僕っ子。かわいい。ちのちゃん、おっぱい大きい。御狐神くん。紳士や。M なように見せかけて実は S っぽい。下僕。あと、2 章以降の登場人物だけど、命。ミニ丈の和服にニーソっていう和服原理主義者が見たら発狂しそうな衣装。佳い。酒で語彙力が欠如し始めた。あと何と言っても渡狸。言わずと知れたカルタちゃんの恋人。不良のフリしている優しい奴。ショタコンがちょっと混じっていると、彼に心を動かされることは不可避でしょう。わりと好きなのは、反ノ塚だったりします。あのいい加減な性格、性格が雑だという理由で上司に dis られている僕にとっては親近感を感じざるにはいられません。そのわりに、熱く優しい心を持っているようなところが随所に見られるので、憎めない性格をしています。僕もそんな熱く優しい心を持ちたいです。そんな反ノ塚と野ばらさんのやりとりは結構好きです。「シュレッダーにかけるわよ*2」とか結構ツボです。

 

 おわり。ぼちぼち寝やな……。

*1:最近は、百科事典なんだからネタバレの警告なんかいらんだろ、という理由で、いきなり物語の核心が記述されるようになった。

*2:野ばらさんが一反木綿の先祖帰りである反ノ塚をおちょくった言葉。

運動会

 酒です。社会人の救いは、金、着ぐるみ、酒です。そんなに飲めないんですけど、それでも救いになりうるのだから、お酒が偉大なのか社会人であることが闇なのか、そのどちらか、あるいは両方です。例によって今日もお酒を飲みながらブログを書いています。

 さて、運動会の季節*1ですね。運動会というのは青春を象徴するに十分な言葉です。お金にしか希望を見出さなくなった社会人にとって、僕の精神を抉るのには十分なような気もしますが、幸いというべきか、僕は運動会というのはむしろ嫌いなイベントだったので、僕の HP はそんなに減りません。よかった。そう考えると、社会人の救いの一つに運動会がないことを挙げてもいいかもしれません。

 

 もともと体を動かすのが嫌いだった僕にとって、運動会というのはわりとクソなイベントでした。なんせ運動会の 1 ヶ月前になると、嫌いな体育の授業が毎日あるようになるからです。いやいや、なくなった算数や理科の時間はどこに行ったんだよ。基本的に小学校という世界は、座学よりも体育が少なからず重視される場所でした。しかも、みんな当然の認識として体育は楽しいものと来ている。そんなわけあるか。僕みたいな体育を苦痛として捉える人種は肩身の狭い思いをしていました。Twitter では、そういう人種がたくさんいるので、ああ、体育が嫌いな人間は僕だけじゃなかったんだ、とすごく安心できます。ネットがなければ我々のような人種はどれだけ孤独な思いをしていたか。ネットがなければ着ぐるみに性的興奮を覚える人たちの存在にも気づけず、ただ岩の下のダンゴムシのようにじめじめと自身の異常性癖と独り向き合うしかなかったのでしょう。世間では僕(ら)は孤独です。

 

 閑話休題。小学校のころの運動会というのは、それはもう綿密な練習を重ねて行われるもので、入場の行進から、プログラムの進行から、徒競走、玉入れ競争、まあなにからなにまで飽きるまで練習を繰り返すのです。特に入場の行進の練習なんて、今思うと「プチ徴兵制」なんじゃないかとさえ考えられます。当時はそんなこと思いませんでしたし、むしろ中学や高校の運動会の練習のザルなことに驚きましたけどね。

 

 まあ運動会の話題なので、組み体操の話をしようかと思ったのですが、それはまたの機会に譲ります。

 小学校 2 年の運動会の競技で「ダルマでGO!」という変なのがありました。これは男女がペアになって、片方がだるまの被り物を被って数十メートル先まで走り、ここでだるまの被り物を被るほうをチェンジして、走ってきた道を帰ってきて、次の人にバトンタッチするというリレー形式の競技なのです。これがまたいちおうその被り物みたいなものに穴は開いているのですが、走っているうちに視界がずれてきてまともに前が見えなくなってしまうので、相方に手を繋いでもらわないとまっすぐ走れないという代物でした。僕の言いたいことは、賢明な読者の皆様ならもう容易に想像ついていると思いますので、これ以上の記述は蛇足以外の何者でもないでしょう、ということで今日のブログを終わります。あとはご自由にしてください。

*1:高校のときは体育祭という名前で、春にやっていた。ここでは小中学校の運動会。

忍たま乱太郎

 忍たま乱太郎を最後に見たのはいつだったのか思い出せないくらい昔なのですが、今僕に言えるたったひとつのことは、あの頃は幸せだったということだけです。実家との仲も当然よく、義務なんてほんと宿題くらいしかなくて、それさえちゃっちゃと終わらせれば、黙っていても美味しい晩ご飯が出てくる、そのような時代でした。実家の居間にある赤いじゅうたんの上で寝そべりながら、午後 5 時 50 分から始まる 10 分間のアニメをぼんやりと眺めていました。一番覚えている ED はこれかなあ。映像は違うみたいですけど。そして、天才てれびくんが始まるのです。

 

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 たまに、地方で忍たま乱太郎の着ぐるみショー*1みたいなのがあって、土曜日の朝なんかに放送されていたのですが、それを見て若かりし僕が多少興奮していたことは、今更特筆すべきことではないでしょう。まあ、あくまで多少です。僕は、女の子の着ぐるみに興奮するんだ。彼らバク転とかするしな。よっきーさん*2とか、着ぐるみ着たままバク転できそうだなあ、と漠然と思っていたのですが、できないそうです。マジか。うちの父親、全盛期はバク転できたらしいから、よっきーさんも当然できると思っていました。素ならできるのかな。

 

 例によって、仕事が辛いので、酒を飲みながらブログを書いているのですが、だんだん酔いが回ってきて訳がwかあrたなくってきて「、へんなことかいてるかもsれいなけど、ごめんあんあさい。で、ですね。忍たま乱太郎を見ていたなんてそれこそ小学校中学年くらいが最後なんですよ。そしたら、高校に入って、なんか腐女子に人気みたいじゃないですか。

 

 事実、高校の文芸部の後輩にひとり、忍たま乱太郎もとい落乱*3にはまった人がいまして。二次創作をやったり追いかけたりしていました。食満先輩が好きだったようです。まず、読めねーよ((「けま」と読むらしい。pixivによると、食満留三郎(けまとめさぶろう)は、六年は組で、気が強く好戦的でショタコンらしい。知らんけど。)。僕にはさっぱり分かりませんでしたが、Twitter で、延々と食満先輩への愛や魅力、CP の持論を語る様子は、なんだか見ていてとても微笑ましく、無駄に癒やされていました。よく分からなくても、好きなものを延々と語る人を傍らから見ているのは、なんとなく幸せを感じるものです。僕が Twitter で滔滔と着ぐるみさんへの愛を語っているのも、着ぐるみに興味のない人が見てもそんな風に受け止められていたらなんだか嬉しいなあと思う次第でもあります。今は、落乱は卒業して、"2.5次元"である男性アイドルの追っかけをしているようです。それはそれで幸せそうなのでいいと思います。こないだ「ぎゅってしてもらった」ってエピソードを嬉しそうに語ってくれました。お、俺の前で「2.5次元」って言葉を使うか、と思いましたが、まあいいと思います。アイドルが2.5次元なら、着ぐるみはどうなるんだ。2.25次元か。

*1:調べてみると「忍たまがやってくる」というタイトルで放送されていたようである。

*2:僕の師匠。着ぐるみを着たまま川で泳ぐ。

*3:落第忍者乱太郎。原題。

浪人

 僕は、現役時代勢いで京都大学を受験しましたが、結局失敗。浪人する道を選びました。詳しくはまあそのうち話すかもしれないし、話さないかもしれませんが、まあ僕は京大を受験せざるを得ない状況になっていまして、そのうえプライドが邪魔して、中期*1は受けない、私立*2は蹴る、後期は全然すべり止めじゃないところ*3を受けまして、浪人しました。ここだけの話、12 月や 1 月ごろは、京大は無理だろうと自分でも思っていました。ほとんど記念受験に近く、合格最低点を 100 点近く下回るというような悲観的な予想も立てていました。結果蓋を開けてみれば、15点ほど足りないという「いい線まで行ってる」という感じでした。やはり現役生直前成績急上昇説は正しかったことを証明する形になりました。もちろん浪人したからと言って次の年に受かる保証なんてどこにもないですが、当時の僕というのは、今の僕よりもずっとオプティミストで、堂々と浪人したのでした。挙句、母校愛に溢れていた僕は、高校に「合格者の笑顔」のパロディ「不合格者の泣き顔」を提出し、「これを載せて後輩を鼓舞してくれ」と言う、ロックなことをしたものでした*4

 

 で、浪人するのに選んだのは、駿台でした。河合塾質実剛健だが、文系向けのイメージ。代ゼミは、すこぶる評判が悪く、高校の先生は「動物園みたいな雰囲気が好きなら代ゼミはおすすめ」と皮肉られる始末でした。どこから、僕が受験生だという情報を仕入れたのか知らないが、その年の 3 月には、大手予備校から無名予備校まで、ひっきりなしに予備校の勧誘のはがきが送られてきました。一時期、ECC 予備校*5にも気持ちが傾きましたが、結局プライドで駿台に行きました。

 

 駿台がいい予備校だったか、悪い予備校だったか、その判断はつきかねますが、まあそれなりに分かりやすく楽しい先生もいたし、なんだかんだで最終的には合格したのだし、悪くないという判断を下すのが適切なのかもしれません。しかし、今でこそ、社会人になって暗澹とした生活を送っていますが、冷静に考えて、浪人時代のほうが今よりずっと不健全な生活を送っていたと思います。あのですね、「健全」「不健全」って、変態がどうとか着ぐるみさんがどうとかそういう話じゃありませんので念のため。予備校は、どういう場所かというと、「学校」からありとあらゆる"遊び""余暇""余裕"を差っ引いたものだと思ってください。すし詰めのぎっしりと立ち並ぶ机で、養鶏場のブロイラーのように身動きの取れない状況で、朝から晩まで延々と受験に関する科目の講義を聞き続けるのです。150 人はあろうかというと大教室で、生徒と先生は対話することもなく、工場で水耕栽培される野菜のような顔をして、鉛筆とノートを使って、毎日を過去に押しやっていくのです。

 

 ついに友達は一人もできませんでした。

 そして、友達がいなくてもなんの不自由もありませんでした。それが予備校という場所なのです。

 日々の楽しみは、電車の行き帰りにガラケーで見る mixi (当時赤字中毒*6だった。)と、1 ヶ月に 1 回くらい行くヒトカラ*7と、高校の先輩や同じく浪人している友人との会合くらいしかありませんでした。

 それを考えると、今の社会人生活のほうが、よっぽど健全な気がするのです。それなのに、こんな暗澹とした気分になるのは、年齢とか長期的な不安感とかが精神を支配しているからなのかなあ。

*1:大阪府立大学工学部。おそらく当時の僕の実力でも合格したと考えられる。

*2:同志社大学

*3:大阪大学

*4:僕の後輩の年から、これを真似する人が出てきて、しかもそれをやった生徒は翌年志望校に合格するという"ジンクス"までできたらしい。

*5:学費が、駿台の 3 分の 1 程度だったので、かなり心は動かされた。浪人時だの学費は親に返す約束だった。

*6:「新着コメントが1件あります!」と赤文字で表示される

*7:高校時代はジャンカラで、当時 DAM しかなかった。ボカロ楽曲は専ら JOYSOUND にしかないというような状況だった。シダックス千日前には JOY があり、ボカロに絶賛はまっていた僕にとって、JOY のあるシダックスはプレミア感の溢れる場所だった。また、今でもその記憶が根強いのでカラオケは JOY 派。

レトロ

 レトロといえば、懐古趣味のことです。

 門司港レトロは、北九州にある観光地域で、海が直ぐ側にあるロケーションが素敵な場所です。何があるというわけでもありませんが、外国貿易で栄えた建築物を大正レトロ調に整備した場所で、町並みが美しく、なんとなく歩くだけでもちょっとうきうきするようなところで、グリーティングもめっちゃできます(←重要)。5,6人の女子中学生に囲まれて「可愛い」って言われたこともありました。

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 大学院時代の研究室にあったレトロなものといえば、有機溶媒の還流装置です。これは、どうも准教授の先々代あたりから使われているらしく、一説には 50 年を超えるシロモノだとか。もはや故障しても誰も直せない(構造は単純なので直そうと思えば直せるらしいが)ので、アンティークと化しています。というか研究室にあるものは、基本的にみんなアンティークなものばかりで、最新の設備はほとんどありませんでした。

 

 じゃあ企業に入ると、そんなアンティークから解放されるのかというと、そんなことはなく、むしろうちの会社は研究室時代以上にアンティークな趣味を嗜んでいらっしゃいました。研究室ではデジタルで出力していたデータも、なんと会社ではアナログ出力。測定されたデータは紙に書きだされべろべろと吐き出し続けてくれます。ありとあらゆる設備、構造物が古く、えらいところに入ってしまったなあ、という感想です。レトロと言えば聞こえはいいですが、ただ単に設備投資を渋っているだけですね。

 

 ちなみに僕は、黒電話を実家時代に使っていました。ダイヤルがボタンじゃなくて、「ジーコジーコ」って回すやつですからね。小学生あたりまでは普通に使っていたのを覚えています。あれ受話器めちゃくちゃ重かったですよね。そういや、電話マーク「☎」って、黒電話か。なんか「保存」のフロッピーディスクアイコンみたいですね。